日蓮宗 運千山 真養寺

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挨拶の言葉と当山の案内

当山HPの作成にあたっての挨拶

 昨今、時代はネット社会へと変遷しており、検索エンジンによる情報収集をはじめ、物の購入やさまざまな申し込みなどまでもが、パソコンや携帯電話、スマートフォンといった端末機械でいつでもどこでも手軽に実行できるようになりました。便利であることを強く実感すると同時に、その極度の便利さに身を任せすぎることから生ずる 期待しない“見返り”が寄せ来たるのではないかと、時折恐怖をも感ずるところです。当山もそのようなことを踏まえ、またネット利用者としてのマナーやネットのもたらし得る様々な危惧に留意しながらも、檀信徒方の便宜を図りたい一心で、この度ホームページ(以降「HP」と略記)を作成した次第であります。

 真養寺は初代 眞行院日曉上人開山以来、第三十一世である現住職に至るまで(第三十一世上人が平成31年4月に遷化したため、現在では第三十二世まで)、江戸時代からの実に長き命ある寺院であり、檀信徒でさえも知られざると推測される歴史を持っており、来たる2025年は開創400周年になります。小生、改めて当山の歴史を学び直し、その深重さに気を引き締められる想いであります。2025年には、記念事業として当山で大きな慶讚事業の決行を勘案しているところであり、檀信徒の皆様方には変わらぬお力添えをいただけましたら幸いでございます。

 その一つの試みとしましても、本HPでは、是非とも当山のかような寺院内実をお伝えしたく、当山の歴史と由来とを筆頭に、年中行事の日にちや時刻、ならびに当山の催す いろいろな会のご案内・お知らせを目的とし、加えて 当山に行き慣れておられない方々のための交通アクセス、当山の様子(風景写真)や お伝えすべき情報などをも掲げました。

 どうぞ、檀信徒等の皆様方にはこのHPをうまく活用していただければ、と存じます。

H.28/8/1
当山副住職(令和元年より住職) 染山敎大

当山の銘経文

 当山が銘に掲げる経文は「以佛教門 出三界苦」(妙法蓮華経譬喩品第三)であります。訓読すると「佛教の門を以[もっ]て、三界[さんがい]の苦から出ん」となります。

 三界とは、佛教の用語で、凡夫が輪廻転生を繰り返す世界(輪廻の候補世界)を、欲界・色[しき]界・無色[むしき]界の三つに分類したもののことです。欲界は淫欲と食欲とに執着した者たちの住む世界、色界はその二欲からは脱したものの、物質(=色[しき])にいまだ執着している者たちの住む世界、そして無色界はその欲をも離れ、ただ精神作用のみによる(=禅定)者たちの住む世界です。

 お釈迦様は生前中に実際に覚りをひらいた人間であり、「佛陀(ブッダ-Buddha-、【覚りをひらいた者】の意)」と称されますが、お釈迦様すなわち佛陀は、覚りをひらいたこと によって、この三界(の苦)から脱したとされます。したがって、佛教を学び、信仰し、それによって覚りの世界へとともに飛翔しようではありませんか、というのが当山の銘なのです。

 以上の理由から、当山では、妙法蓮華経欲令衆にも収められる、譬喩品第三の有名な二十句(三徳偈):

三界無安 猶如火宅 衆苦充満 甚可怖畏 常有生老 病死憂患 如是等火 熾然不息 如来已離 三界火宅 寂然閑居 安處林野 今此三界 皆是我有 其中衆生 悉是吾子 而今此處 多諸患難 唯我一人 能為救護

をよく真訓両読しています。

当山副住職(左)と住職(右)

当山副住職(左)と住職(右)

如是庵

 当山第31世内室  染山久江(茶名:宗江、平成29年歿)が茶道裏千家正教授であったため、当山にはお茶室(庵)がございます。日蓮宗総本山であります身延山久遠寺において十数年に亘り茶道の指導を致しておりましたご縁があり、身延山第30世 藤井日光法主猊下に【如是庵】という庵名を拝受し、その扁額および掛軸を賜りました。